
お役立ちコラム
ESG・サステナ経営を“語る”から“体験させる”へ──社内イベント活用法
「環境(E)」「社会(S)」「ガバナンス(G)」というキーワードは、いまや企業経営に不可欠な視点です。多くの企業がESGやサステナビリティへの取り組みを打ち出し、経営計画やIR資料にも“未来への約束”として明記するようになりました。
しかし──
その理念は、果たして現場の社員に伝わっているでしょうか?
「ESGって、うちにどう関係あるのか分からない」
「なんだか“きれいごと”に聞こえてしまう」
「現場の仕事とリンクしていない気がする」
こうした声があがるのは、決して珍しいことではありません。ESGは未来志向の経営において不可欠な“軸”でありながら、どうしても“経営層の話題”として距離を感じやすい。
そこで今、注目されているのが社内イベントを通じて“ESGを体験として浸透させる”アプローチです。
なぜ“体験”が必要なのか?理念やビジョンは、語るだけでは伝わりません。パンフレットやスローガンで周知を試みても、現場の実感値にはなりづらい。
だからこそ、「自分がその価値観を“体感した”」という記憶が必要になります。
たとえば、環境への配慮を語るよりも、
「リユース素材の食器を使ったイベントに参加した」
「社員が考案したエコアイデアを見て、投票した」
という体験の方が、よほど社員の記憶に残ります。
理念が記憶に残る瞬間とは、「自分がその価値観の中にいた」と感じたときです。つまり、社内イベントは“価値観を体験として伝える”ための最前線と言えるのです。
本稿では社内イベントでどんなことをすれば、社員にESGの理念が伝わるのかをご紹介します。
イベントを通じてESGを体感してもらうには、まずは“会社の姿勢”を空間として見せることが重要です。
たとえば:
・紙資源を極力使わず、デジタル配信で完結する運営設計
・配布物やノベルティを再生素材・フェアトレード製品で統一
・ケータリングに地元産・オーガニック食材を採用
・サステナをテーマにした「社員の取り組み紹介ブース」の設置
「一時的な演出」ではなく、「日常の価値観の延長」にあることを示す。それにより、ESGが“会社の方針”ではなく“文化”として社員に伝わります。
受け身で話を聞くだけの場では、ESGはいつまでも“他人事”のままです。だからこそ、参加者自身がアクションする仕掛けを加えましょう。
たとえば:
・社内のESGアイデアを公募して、イベント当日に投票で表彰
・ワークショップ形式で「自部署のサステナ行動宣言」を考える
・エコチャレンジ(マイボトル持参・徒歩通勤など)の成果を可視化して共有
こうした体験が、「ESGって“考えさせられるもの”じゃなくて、“自分で選んで行動できるもの”なんだ」と気づかせてくれます。小さな参加でも、“行動”が伴えば、それは記憶になります。
社内イベントの場では、トップの言葉の影響力は絶大です。とはいえ、理念をただ朗読するだけでは、社員の心には届きません。
効果的なのは、「ESGの話を、社長自身の“体験”として語る」ことです。
たとえば:
・子育てのなかで感じたサステナの視点
・地域社会に触れて変わった価値観
・グローバル企業との対話のなかで実感したESGの重要性
こうした「個人的なエピソード」は、社員にとっても共感しやすく、企業の“本気”を感じ取るきっかけになります。
意外かもしれませんが、ESGは“語りすぎない”ことも重要です。イベントのなかで、あえて「ESG」「サステナ」と明言しなくても、設計や演出で“価値観”をにじませることは可能です。
たとえば:
・交流スペースに「捨てずに活かすデザイン」を取り入れる
・アンケートで「今日のイベントで気づいたことは?」と問いかけるだけにする
・ESGを前面に出さず、結果的に「それがESGだった」と気づいてもらう
押しつけがましくないほうが、社員のなかで“自分の言葉”として残ります。ESGのような価値観は、強制ではなく、自然と馴染む余白の中で広がるものです。
経営戦略の柱として語られるESGやサステナ。でもそれを、一部の担当者や資料の中だけに留めておくのはもったいない。
社内イベントという“全社員が同時に価値観を共有する機会”にこそ、ESGを伝える絶好のチャンスがあります。
大切なのは、語ることではなく、“感じてもらう”こと。
そして、それを「楽しかった」「気づきがあった」「自分も動こうと思った」と思える形にすることです。
理念を、文化に変える。
その第一歩を、イベントで踏み出してみませんか?
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DATE
2025年08月21日
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