お役立ちコラム
“集める”から“巻き込む”へ エンゲージメントを高める社内イベント企画術
「出席率は高かった。でも、正直“やらされ感”が強かった」
「なんとなく参加して、なんとなく終わってしまった」
社内イベント後、こんな声を耳にしたことはありませんか?
イベントに“人を集める”ことは、社内イベントのゴールとは言えません。本当に必要なのは、社員を“巻き込む”こと。それはつまり、「イベントを自分ごととして捉えてもらう」設計です。
本記事では、大企業のイベント設計において“巻き込み力”を高める企画術をお届けします。
リモートワークの浸透、組織の拡大・分散化、従業員価値観の多様化……。今、多くの大企業が、「社員同士のつながり」や「会社への共感」を再構築するフェーズにあります。その中で、社内イベントは、社員のエンゲージメントを高める貴重な機会。
しかし、“お客さん”として参加するだけでは、その効果は限定的です。
社員自身がイベントに関わり、動き、共創するプロセスを持つことで、初めて「参加してよかった」から「この会社が好きだ」へと感情が変化していきます。
社員を”巻き込む”ことができるイベントを設計することは、その会社の未来を育てるために必要なことなのです。
本社主導の企画にありがちなのが、「現場の温度感とのズレ」。そのズレを防ぎ、より“刺さる”内容にするには、企画初期から各拠点・部門の代表社員を巻き込むのが有効です。
たとえば、
・現場メンバーによる「社内課題の共有会」
・イベントのテーマを全社員から募集する企画
・部門対抗の“コンテンツプロデュース合戦”
など、「考える・決める・創る」に関わってもらうことで、社員の納得度が格段に高まります。
当日の進行においても、“見せる・やってもらう”ではなく、「一緒につくる」構成に変えていくことが大切です。
たとえば、
・社員代表によるオープニングスピーチ
・エピソード共有型のクロストークセッション
・社員参加型のワークショップや即席コンテスト
大企業の社員ほど「主役になれる瞬間」は少ないもの。だからこそ、自らの言葉や体験を語る場があると、イベントへの愛着が強く残るのです。
いわゆる「参加型コンテンツ」を盛り上げるには、事前から“投稿・応募”を募り、当日は“リアルタイム反映”する流れが効果的です。
たとえば、
・「わが社の1年」をテーマにした写真・動画投稿企画
・上司への感謝メッセージ募集 → 会場内大型ビジョンでランダム表示
・投票企画「社内の●●王決定戦」 → その場で表彰+表情のライブ中継
単なる投稿ではなく、「自分の関わったコンテンツが、会場(またはオンライン)で大勢に共有された」という体験が、参加の実感=エンゲージメントにつながっていきます。
イベント中に、参加者の声や反応をリアルタイムで“見える化”する仕掛けは、場の熱量を一気に高める効果があります。これは、オフライン・オンラインを問わず、社員が「発信したい」「反応したい」と思える空気をつくる上で非常に有効です。
たとえば、
・登壇者の話に対して、参加者がスマホでリアクションコメントを投稿 → スクリーン上に表示
・「あなたの印象に残ったワードは?」をイベント中にリアルタイム集計 → ワードクラウドで可視化
・クイズやワークショップでの「おもしろ回答」をその場でシェア → 会場が一体化
こうした仕掛けにより、“見る・聞く”だけだった社員が、“感じて、伝える”側へと変化します。
イベントは“その日限り”では終わらせないほうが、エンゲージメントは長く続きます。
たとえば、
・社内SNSや社報で「裏話」や「舞台裏」を公開
・撮影した動画をショート編集 → 視聴コメントを集める
・「次回はどんなイベントにしたい?」アンケートを実施 → 意見を本当に反映
こうしたアフター施策を通じて、「参加者」から「共創者」へと社員の立ち位置が変化していきます。
社内イベントの目的は、「人を集めること」ではありません。社内イベントの正しい目的は、“つながり”を再構築し、“共感”を醸成することです。
そのためには、
参加型ではなく、“共創型”
提供型ではなく、“巻き込み型”
の設計へと、イベントそのものの在り方を進化させていく必要があります。
もしも、今のイベントに「温度感が低い」「一方通行すぎる」「記憶に残らない」…そんな課題があるなら、ぜひ“巻き込む設計”に目を向けてみてください。
エス・ブイ・シーグループも、“社員が主役になるイベント”をゼロから一緒につくるお手伝いができます。イベントの企画、制作から当日の運営までをワンストップで行います。歓送迎会、社員総会や表彰式といった社内イベント、記念式典、合同企業説明会、eスポーツイベントなど、オンライン・オフラインを問わずどんなイベントでもお任せください。もちろん、一部の企画や制作のみのご相談からでもお受けしております。社内への理念の浸透や社風の構築のためのイベントとして様々な事例からアドバイス・ご提案させていただきます。お客様の目的に合わせた幅広いイベントをご提案しますので、お気軽にご相談ください。エス・ブイ・シーグループはイベントを通じて感動を創造していきます!
DATE
2025年11月04日
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