お役立ちコラム

“予算が潤沢”でも失敗する?大企業の社内イベントあるあると回避策

大企業の社内イベントでは、比較的「予算が潤沢」なケースも少なくありません。
しかし、その“恵まれた条件”が、逆に落とし穴になることがあります。せっかく予算をかけてイベントを行ったのに「予算はあったのに手応えが薄い」「豪華だったのに反応がいまひとつ」という感想が聞かれては、主催側としては残念極まりないですよね。

本記事では、大企業だとなぜ”あるある”が目立ってしまうのかという背景と、陥りがちな“イベントあるある”をピックアップし、具体的な回避策をご紹介します。

なぜ大企業では“あるある”が顕著になるのか?

1. 規模が大きいため、ちょっとしたミスでも影響が大きいから

中小規模なら笑って済まされることが、大企業のイベントでは多く人がかかわるため、悪い評判や悪い感情が社内に滞留する可能性も高いです。

2. 潤沢な予算が“迷い”や“油断”を生むから

予算があると「とりあえずやってみよう」と企画の軸がブレやすくなったり、「外注に任せて安心」とクオリティ管理が疎かになったりするケースもあります。
プロに外注することは確かに安心かもしれませんが、自分たちの想いや意思、コンセプトなどを明確に持っておき、それを外注先に伝えることを怠ると、想像と全く異なるモノが出来上がる可能性があります。

3. 関係者・登壇者・拠点の数が多く、調整が難しいから

大企業の社内イベントは関係者が多くなる傾向があります。部署間の温度差、意見の食い違い、調整の煩雑さなどが、“メッセージの一貫性”や“イベントの統一感”に影響します。
また、そこから関係者の顔しか見えなくなってしまい、「全員を巻き込む」という意識が薄れてしまう恐れもあります。

大企業イベントでありがちな”あるある”4つ

あるある①:とりあえず“豪華なコンテンツ”を詰め込みすぎる

▶ 問題点
「せっかくだから有名人を呼ぼう」「VR体験も入れておこう」など、盛りだくさんにしすぎて軸がぼやけるケースです。結果として、参加者の記憶に残るのは“楽しかった雰囲気”だけで、企業として伝えたいメッセージが霞んでしまうこともあります。

▶ 回避策
まずはイベントの“核となるテーマ”を明確にし、それを軸にコンテンツを精査することが重要です。
有名ゲストも、演出も、「伝えたいことと繋がっているか?」という視点で選定をするように心がけましょう。

あるある②:全社的な「巻き込み」に失敗する

▶ 問題点
イベント自体は立派でも、一部の部署・拠点だけ盛り上がって終わるという“温度差問題”が発生しがちです。特に全国・グローバル展開している企業では、東京本社主導の雰囲気に他拠点が白けてしまう…ということも。

▶ 回避策
企画段階から拠点横断で「巻き込む」仕掛けを入れることがポイント。
たとえば、事前に各拠点からアイデアを募集したり、代表者をイベント内で登壇させたりすることで、「自分たちのイベント」感が生まれます。

あるある③:進行が“内輪ノリ”になってしまう

▶ 問題点
登壇者の話や演出が、ごく一部の社内事情に偏った内容になり、参加者全体が置いてけぼりに…。
また、司会進行が社内スタッフのみで、慣れない進行やグダグダ感が出てしまうことも。

▶ 回避策
第三者の視点を加えることが効果的です。プロのMCやイベントディレクターを導入し、企画を客観的にチェック。
「自分たちは面白いと思っているけど、参加者目線ではどう見えるか?」を常に意識しましょう。

あるある④:成果の振り返りが“ふわっと”して終わる

▶ 問題点
予算も人手もかけたのに、「やりきった感」だけで満足してしまい、効果測定や改善につながらないケースです。 次年度に活かせる情報が社内に蓄積されず、同じようなイベントができあがったり、同じミスをしてしまったりする可能性大です。

▶ 回避策
事前に「評価指標」を決めておくことが重要です。たとえば「参加後アンケートの満足度◯%以上」「メッセージ内容の理解率」など、定量・定性の両面で可視化できる指標を設定。さらに、社内報告やレポートを通じてナレッジを共有しましょう。

最後に:「あるある」を回避するために、目的意識を持つことが大事

大企業には、イベントを企業文化づくりや組織開発の一環として活用するポテンシャルがあります。
「予算があるからやれること」ではなく、「限られた時間と機会を、どう最大化するか」という視点で設計することが、結果として投資対効果の高いイベントにつながります。
大規模な社内イベントをお考えの皆さんがもしもこの記事を読んでいたら、この「あるある」に陥らないように、予算があるからこそ“戦略的に使う”視点をもって計画をしていきましょう!

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DATE

2025年09月01日

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